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サークル様サイトはこちらから。
ひぐらしのなく頃にで大人気の同人サークル
              「07th Expansion」が贈る
     最新作サウンドノベル!!


貴方はこの事件の真相を解明できるか?!
選択肢はない、貴方が推理するのだ。
2007年12月31日、第2の惨劇が始まる…。
※本作品には第1話の内容も含まれております。

Episode2
Turn of the golden witch

おはようございます。
黄金の魔女はあなたをお待ちかねです。
どうぞお相手をよろしくお願いいたします。

よく休まれて、指し手の熟考はできましたでしょうか?
魔女は、あなたに大変期待されており、序盤から仕掛けると意気込んでおいでです。
私もあなたの指し手を楽しみにしております。

難易度は極上。
魔女はあなたをいきなり屈服されるつもりです。

【タイトル】
うみねこのなく頃に第二話

【サークル】
07th Expansion

【ジャンル】
サウンドノベル / オリジナル

【発売予定日】
2007年12月31日16:00〜

【税込価格】
\1,575

只今好評販売中!!
ご注文はこちらから!


【作品紹介】(サークル様サイトより)
伊豆諸島、六軒島。
全長10kmにも及ぶこの島が、観光パンフに載ることはない。
なぜなら、大富豪の右代宮家が領有する私的な島だからである。

年に一度の親族会議のため、親族たちは島を目指していた。
議題は、余命あと僅かと宣告されている当主、金蔵の財産分割問題。
天気予報が台風の接近を伝えずとも、島には確実に暗雲が迫っていた…。

六軒島大量殺人事件(1986年10月4日〜5日)


速度の遅い台風によって、島に足止めされたのは18人。
電話も無線も故障し、隔絶された島に閉じ込められた。
彼らを襲う血も凍る連続殺人、大量殺人、猟奇の殺人。
台風が去れば船が来るだろう。警察も来てくれる。
船着場を賑わせていたうみねこたちも帰ってくる。

そうさ、警察が来れば全てを解決してくれる。
俺たちが何もしなくとも、うみねこのなく頃に、全て。

うみねこのなく頃に、ひとりでも生き残っていればね…?

貴方に期待するのは犯人探しでも推理でもない。
貴方が“私”をいつ信じてくれるのか。
ただそれだけ。


推理がしたければすればいい。
答えがあると信じて求め続けるがいい。

貴方が“魔女”を信じられるまで続く、これは永遠の拷問。
『うみねこのなく頃に』の世界へようこそ
1986年10月4日の六軒島へようこそ


貴方は、右代宮家が年に一度開く親族会議を垣間見ることができます。

莫大な資産を溜め込んだ老当主はもはや余命も僅か。息子兄弟たちにとって、親族会議最大の争点はその遺産の分配についてでした。
誰もが大金を欲しており、誰もが譲らない。誰も信じない。

老当主の莫大な遺産を得るのは誰か。老当主が隠し持つという黄金10tの在り処はどこか。その在り処を示すという不気味な碑文の謎は解けるのか。

そんな最中、魔女を名乗る人物から届く怪しげな手紙。18人しかいないはずの島に漂い始める19人目の気配。
繰り返される残酷な殺人と、現場に残される不可解な謎。何人死ぬのか。何人生き残るのか。それとも全員死ぬのか。
犯人は18人の中にいるのか、いないのか。そして犯人は「人」なのか、「魔女」なのか。

どうか、古き良き時代の孤島洋館ミステリーサスペンスのガジェットを存分にお楽しみください。


『うみねこのなく頃に』の推理は、可能か不可能か。

本作品は、ジャンル的には連続殺人ミステリーになるかもしれません。 しかし、だからといって推理が可能であることを保証するものではありません。
“解けるようにできている”甘口パズルをお好みの方はどうぞお引取りを。『うみねこのなく頃に』は、皆さんに“解かせる気が毛頭ない”最悪な語です。
しかし、だからこそ挑みたくなる最悪な皆さんは、初めましてようこそ。 私も、そんな最悪な皆さんを“屈服させたくて”この物語をお届けします。
皆さんは、どんな不思議な出来事が起こっても、全て“人間とトリック”で説明し、一切の神秘を否定する、最悪な人間至上主義者共です。

どうぞ、六軒島で起こる不可解な事件の数々を、存分に“人間とトリック”で説明してください。
皆さんが、どこまで人間至上主義を貫けるのか、それを試したいのです。

犯人は魔女。アリバイもトリックも全ては魔法。こんなのミステリーじゃなくてファンタジー!
あなたが悔し涙をぼろぼろ零しながら、そう言って降参するところが見たいのです。

私が期待するのは、正解に至る推理が現れることじゃない。
一体何人が最後まで、魔女の存在を否定して、“犯人人間説”を維持できるのか。

つまりこれは、魔女と人間の戦いの物語なのです。
連続殺人幻想『うみねこのなく頃に』


選択肢でなく、あなた自身が真相を探るサウンドノベル。
推理は可能か、不可能か。
魔女に屈するか、立ち向かうか。
楽しみ方はあなた次第。
右代宮 金蔵 (うしろみや きんぞう)

右代宮家 当主


伊豆諸島の小島、六軒島を領有する大富豪、右代宮(うしろみや)家の当主です。
本来は分家の出身でしたが、関東大震災で本家筋が全滅したため、急遽、当主に抜擢され、にもかかわらず天才的博才で動乱の時代を泳ぎ抜き、没落した右代宮家をわずか一代で立て直してしまった、歴代屈指の名君でもあります。

若き日には、非常に聡明でユーモアに富んだ好男児だったと言われますが、老齢となり猜疑心が肥大し、誰にも心を許さない乱暴で気難しい人物となってしまいました。
特に、自分が蓄えた莫大な財産を息子たちが狙っていると疑っており、同居する息子夫婦や孫にすら心を許さず、自分の書斎にほとんど引き篭もっています。

昔から大の西洋被れで、息子や孫たちに洋風の名前や趣味を強いてきました。
その延長なのか、黒魔術などのオカルト趣味に傾倒していると言われ、書斎に引き篭もり続け、怪しげな研究や実験を繰り返しているようです。
その為、書斎からは酷い異臭がいつも漏れ出し、家人の眉をひそめさせています。
しかし、そんな老当主が猜疑心に凝り固まり、趣味に明け暮れ、書斎に閉じ篭って出て来ないでくれるのは、家人たちにとっては案外、気楽なことだったのかもしれません。

しかし、過度の飲酒癖が祟り、主治医には昨年から余命3ヶ月を宣告されたままの状態です。
にもかかわらず金蔵が独占する莫大な財産や家督の相続問題はまったく話し合われておらず、親族会議でも重要課題とされ、息子たちをやきもきさせています。

 
右代宮 蔵臼 (うしろみや くらうす)

長男一家


六軒島の右代宮本家に住まう、金蔵の第一子、長男です。
金蔵が黒魔術趣味に傾倒して書斎に閉じ篭るようになってからは、彼が実質上の当主代行となっています。

幼い日から金蔵に帝王学を仕込まれて育った文字通りの次期当主ですが、若き日の金蔵に宿っていたような天才的才能や金銭的嗅覚は、残念ながら備わっていないと言われます。
彼もそれを自覚していて、父親と比べられ常に劣っていることに対するコンプレックスがあるようで、父親のような大きな経済的成功を収め、自分を認めさせたいという気持ちがあるようです。

しかし残念ながら、彼の経済的挑戦はその度に、己の無能さを思い知らせる結果に終わるようです。
その結果、彼はせめて威厳だけは当主らしくあろうと振舞おうとし、非常に尊大で高慢な人物になったと評されています。
弟や妹たちにも、非常に高圧的に接していたようで、今なお、兄弟間のしこりは残ったままです。

そんな独善的かつ独占的な兄が、近い内に訪れるにもかかわらず未だ保留されている、父親の遺産問題を全て独り占めしてしまうのではないかと、他の兄弟たちに疑われています。

リゾート開発に莫大な投資をしていて、バブル期の到来により、以後、絶大な収益を上げていくと期待されていますが、それ以前までの損失を埋めるほどになるのかは怪しいところです。
 
右代宮 夏妃 (うしろみや なつひ)

長男一家


蔵臼の妻です。
自身も右代宮家同様の、没落した名家出身の箱入りお嬢様でした。
非常にプライドが高く、高潔で義理堅く自尊心の強い女性です。

ビジネスばかりにかまけている夫に愛想を尽かし、家の切り盛りや使用人の管理、娘の教育などの全てを熱心に取り仕切っています。
ただ、熱心すぎてかえってうまく行かなくなってしまうことがあり、反抗期を迎えた娘とは最近、関係がうまく行っていない様子です。

蔵臼の妻として、金蔵の孫を一日も早く授かることを最大の役目として嫁ぎながら、実に12年もの間、子宝を授かることができず、その間、非常に辛い境遇に置かれていたことがあります。
そのことが、彼女の女性としてのプライドをどれほど傷つけたかは、状況を知らぬ者には想像することも難しいかもしれません。

しかし責任感の強い彼女は、そのようなことに挫けることなく、右代宮家の台所を預かる妻としての責務を全うし続けています。
残念ながら、その境遇や辛さは夫に理解されることはなく、六軒島に花嫁として訪れて以来、彼女の心が軽くなる日はありません。

その為か、いつの頃からか彼女の感情は弾けることが多くなりました。
それを彼女は悩んでいますが、自分ではどうすることもできません。
せめて娘には女として幸せな人生を送ってほしいと願っていますが、それを伝えることもできずにいます。
生まれつきの頭痛持ちで、年中頭痛に悩まされており、そのせいかいつも気難しそうな表情を浮かべています。
 
右代宮 朱志香 (うしろみや じぇしか)

長男一家


蔵臼と夏妃の娘です。
蔵臼の次の次期当主となりますが、男尊女卑の右代宮家では女性は当主にはなれず、将来的には朱志香の夫が右代宮家を背負うことになると思われます。

反抗期の真っ只中のため、母親から令嬢らしい振る舞いや言葉遣いを強要されてきたことが全て反動で跳ね返った結果、非常に上品らしからぬ振る舞いや言葉遣いをするようになりました。
そのため、その印象は非常にラフで、令嬢らしからぬ解放的な感じを与えています。
成績も悪く、右代宮家の跡継ぎとしてはあまり相応しいとは思われていません。

右代宮家の一員で跡継ぎであるということには、面倒臭さしか感じておらず、早く島を抜け出して都会で自由な生活を満喫したいと常々夢見ています。
もちろん、財産などにはまったく関心がなく、自分をこの島から連れ去ってくれる白馬の王子様を夢見る、年頃の自由な少女に育っています。

教育に厳しい母親との仲は悪く、家族を顧みない父親とは交流すらありません。
また、六軒島には右代宮家しか家がないので、友人たちは新島の学校にしかおらず、友人たちと電話でおしゃべりするのが唯一の日課です。
そんな彼女にとって、この島での生活はとても寂しいものであることは、想像に難しくないでしょう。

生まれつき気管支が弱く、突発的な喘息発作を患っています。
その為、気管支拡張剤の吸入器が手放せないようです。
また、友人たちとの楽しい時間が自分の喘息のせいで終わってしまうという経験を何度もしてきたため、彼女は喘息を気遣われることを極度に嫌います。
 
右代宮 絵羽 (うしろみや えば)

長女一家


金蔵の第2子、長女です。現在は島外で暮らしています。
息子が成人するような年齢にもかかわらず、子どもっぽい快活な魅力を持つチャーミングな女性です。
ただし、右代宮家特有の陰湿さも多少は受け継いでいるようで、その小悪魔的な笑顔をわずかほども歪ませることなく、傷つけるような言葉を口に出来る一面も持っています。

普段はそんな一面などおくびにも出さない大人の女性なのですが、親族会議で兄弟たちが集まってしまうと、つい昔の自分に戻ってしまい、口の悪さが顔をのぞかせてしまうこともあるようです。

そこには、兄の蔵臼に子どもの頃にいじめられていたことに対する積年の恨みが見え隠れしています。
そんな兄夫婦に長い間、子どもが恵まれなかったため、そこに付け入る形で父親に婿養子を取ることを認めさせ、本来なら結婚と同時に右代宮家の籍を失うところを、その籍を残し、留まり続けることに成功しました。

また、兄夫婦の娘、朱志香よりも早く、息子、譲治を出産しており、しかも男尊女卑の右代宮家において、男児であること、そして、朱志香と違い非常に素直で成績優秀であることなどから親族間の受けもよく、彼女は何とか自分の息子を当主跡継ぎの争いに絡ませていきたいと願っているようです。

それは、右代宮家を我が物にしたいという強欲さのなせる業というよりは、コンプレックスの残る兄に対して何かを見返したいという子どもの頃の復讐がずっと彼女の根底に残り続けているからなのでしょう。
 
右代宮 秀吉 (うしろみや ひでよし)

長女一家


絵羽の夫です。
恰幅がよく邪気のないつぶらな瞳と和ませる人柄で、右代宮家においてとても貴重な人物です。

戦時中の空襲により身寄りを全て失い、焼け野原からたったひとりで立ち上がり、事業を成功させて財を成した苦労人です。
その境遇から、まだ猜疑心に凝り固まっていなかった頃の金蔵には非常に気に入られていたといいます。

また、身寄りを全て失ってしまった悲しい経験から、婿養子となって迎えられた右代宮家を新しい親族としてとても愛しており、甥や姪たちにも深い愛情を注いでいます。
その為、小遣いの振る舞いもよく、親族の子どもたちからも深く慕われています。

営業上、相手に名前や印象を強く残したいという思いからだと本人は自称しますが、関西弁をオリジナルに解釈したヘンな言葉遣いをします。
ただ、本場関西の人の前では恥ずかしいらしく、標準語に戻すようです。
その不思議なキャラクターは、本人をこの上なくユーモラスに見せてもくれますが、エレガントさに欠けるという中傷もあり、彼の本来の成功を正当に評価されない一因となっているのではとの指摘もあります。

焼け野原で屋台を引っ張って努力した青年は、中堅の外食チェーン運営会社を興し、その会社は順調に成長し、近年、念願の株式上場に漕ぎ着けました。
莫大な財産を持つ右代宮家から見ればそれは慎ましやかなものに過ぎませんが、焼け野原の裸一貫からどこまでも成長していく好男児ぶりは、非常に好感が持てます。
 
右代宮 譲治 (うしろみや じょうじ)

長女一家


絵羽と秀吉の息子です。両親の良いところを受け継いだ好青年です。
大学入学と同時に父親の会社に籍を置き、会社経営の生きた知識を学んできました。

もっとも尊敬する人物は父親であると公言し、自分もやがては一国一城の主になろうと、若手実業家への階段をちゃくちゃくと上り続け、日々熱心に勉強を重ねています。
本来の彼は心優しいがゆえに遠慮しがちな、ややもすると気弱な、大物としての器に欠ける人物と評されていました。

しかし、会社経営者としてのリーダーシップを学んだ結果、それを克服。
人の心と痛みが理解できながら、リーダーとしての力強さも見せられるという、理想的な姿に成長しました。
その成長ぶりに、親族たちの間では、それらしく振舞わない朱志香よりも当主跡継ぎに相応しいのではないかと囁かれています。

母の絵羽は、それを実現しようと躍起に暗躍しているようですが、譲治自身に当主跡継ぎへの関心はありません。
なぜなら、焼け野原から立身した父親を尊敬しているため、富の世襲などに頼らずに立身したいという強い意思があるからです。

その為、彼が当主跡継ぎを希望することは考えにくいのが実情です。
しかし、年に一度の親族会議でいとこたちが集まる時は、子どもの頃からの純朴な姿に戻ります。
年下のいとこたちの面倒見もよく、今でもいとこたちに慕われています。
 
右代宮 留弗夫 (うしろみや るどるふ)

次男一家


金蔵の第3子、次男です。
自他共に認めるプレイボーイで、若き日の女癖の悪さは未だ伝説となっています。
浮気や愛人が日常茶飯事だったと言われ、長いこと隠し子が何人もいるのではないかと実しやかに囁かれてきました。

6年前に前妻を失いましたが、喪が明けない内から交際中だった愛人の霧江と再婚。
息子の戦人は愛想を尽かし、6年間、母方の実家に家出していました。

性格はフランクで皮肉屋。長身でルックスがあり、加えて派手好きで金遣いの荒いその性格は、若き日の父親に非常によく似ていると言われています。

ただ、見た目同様に胡散臭いのは手掛けている事業も同様のようで、法律すれすれの怪しげな勧誘商法や、隙間商法をいくつも渡り歩き、大きな財産を築きつつも、いつかきっと誰かに後ろから刺されるだろうと噂されています。

兄の蔵臼とは歳の差が大きく開いており、兄として振舞われたことよりは、もうひとりの父親として、暴君として振舞われた記憶の方が多く、それがコンプレックスとなって残り、兄に対してことあるごとに反論する反骨精神の素地となってしまいました。

それは自分の意見を貫いているのではなく、兄に逆らいたいだけというひねくれた美学でもあるため、彼と蔵臼の二人が何かの話し合いに臨めば、必ずそれはややこしく捻くれた話になっていきます。

その為、蔵臼に対して憎悪の念を持つ姉の絵羽とは、蔵臼に対する共同戦線を張る形で、成人後、急速に仲が良くなっていきました。
 
右代宮 霧江 (うしろみや きりえ)

次男一家


留弗夫の妻。
6年前に結婚した後妻に当たります。

留弗夫が前妻と交際を始めた頃からすでに交際していると言われ、夫のことを知り尽くしています。
そんな彼女は後妻の座を得ると同時に、夫の女性関係を次々と清算し、見事その手綱を握り、優れた男性操縦術を見せ付けました。

非常に知的で行動力のある女性で、本来は妻としてでなく、ビジネスのパートナーとして長く留弗夫を支えてきました。
その為、前妻の目を盗んでの交際も巧みで、前妻の子である戦人とも、父親の同僚のお姉さんという位置づけで長く交流がありました。

戦人は彼女を長く、尊敬する姉的女性として交流してきましたが、自分の母の喪が明けない内からの入籍に義憤に駆られ、一時期断交していましたが、最近、交流を再会しました。
彼女も、戦人には継母としてでなく、これまで同様、姉として接しているようです。

チェス盤思考と称する独自の発想法を持っています。
自分側からではなく、相手側から見て次の一手を探るという発想法はビジネスにおいて多大な成果を挙げており、また、ひねくれ者の夫の心情を読み取ることにも成果を挙げているようです。

自己に対し揺るぎない自信を持っているたくましい女性でもあり、ゴシックで上品な服装であることが望まれる右代宮家の会合にも、普段の自分を偽ることなく、自分らしい服装で出席し、彼女らしさをアピールしています。
 
右代宮 戦人 (うしろみや ばとら)

次男一家


留弗夫と前妻の息子。
非常に長身な大柄の青年で、その体格と特徴的な髪型に見合った大味な性格をしています。
その辺りは皮肉屋な父親譲りですが、亡き母親から思いやりの心も受け継いでいるようで、父親と違い、人の心の痛みがわかる感受性を持っています。

母親を亡くした後、喪が明けない内から再婚した父親に反感を持ち、6年間、亡き母の実家の世話になっていました。
しかし、実家の祖父母が相次いで死去したため、右代宮の姓に戻らざるを得なくなり、霧江が仲介する形で6年ぶりに元の家族に帰ってきました。

学校の成績は並だが、将来の夢が特になく、ぼんやりと大学進学を考える自分に疑問を持つ多感な年頃でもあります。
その割には思いつくと即行動の猪突猛進タイプなので、ある日突然、世界を放浪してくるなんて言い出してトランクひとつで大冒険に出掛けてもおかしくないと思われている無鉄砲さも持っています。

父親同様、異性にはもてるらしいですが、ひとりのガールフレンドに絞るよりはみんなと大勢で遊んだ方が楽しいらしく、その豪快な性格とも相まって友人は非常に多いようです。
あと、スケベさも父親譲りらしいようです。

しかしこれは彼なりの女性へのコミュニケーション術らしく、痴漢行為そのものが目的ではないと自称していますが、本当かどうか大いに怪しいものです。

霧江とは母親の存命中から交流があり、特に彼女独自のチェス盤思考には感銘を受けていて、ことあるごとにその発想術を使いたがります。
 
右代宮 楼座 (うしろみや ろーざ)

次女親子


金蔵の第4子、次女。
留弗夫よりさらに歳の離れた末っ子で、長兄の蔵臼に比べれば、むしろ甥っ子たちの方に歳が近いくらいです。
その為、兄弟たちの輪と甥っ子たちの輪の狭間が居場所となっている、少しだけ寂しい立場の女性です。

歳の離れた兄や姉たちは、互いに諍いが絶えませんでしたが、彼女は歳が大きく離れていたため、それに巻き込まれずに済んだのは幸運だったと言えるでしょう。
その代わり、蔵臼と、絵羽・留弗夫の両陣営にそれぞれ同意を求められ、どちらの立場にもつけず曖昧に取り繕わなければならない、疲れる立場でもあります。

限りなく一人っ子に近い状態で育った彼女は、他の兄弟たちとは異なる雰囲気に育ち、若く知的で思いやりのある良い女性に育ちました。
困っている人に何を施せば喜んでもらえるかを考えられる女性で、交わした約束は決して忘れず、一年前に約束したお土産を持ってきて喜ばせてくれたりもします。

娘の真里亞の養育には特に熱心で、学校行事などにも積極的に参加し、母親としての責務を全うしています。
その生真面目さゆえに、母親業に誇りを持つ夏妃を尊敬しており、ささやかな交流を持っています。

ただ、誰からも年齢が離れていることが災いしたのか、悩みを打ち明ける人が身近におらず、ストレスに押し潰されそうになって、時折それを感情的に発露させてしまう悪い癖があります。
本人も自覚していて、時に娘を叱り過ぎて自己嫌悪しています。
 
右代宮 真里亞 (うしろみや まりあ)

次女親子


楼座の娘。
親族の中で最年少の無垢な少女です。

父親は海外を飛び回っており、顔はよく知りません。
腹の探りあいや見栄が横行する右代宮家の中で、無垢で穢れ知らずで嘘をつかない彼女の存在は非常に貴重です。

その為、幼さゆえに時折、言葉を選ばなかったとしても、その無邪気な言葉を咎める人間はいません。
子どもらしい、何かに感化されたような癖のあるしゃべり方をします。

それらは親族たちにとっては可愛らしいものですが、母親にとってはいつまでも抜けない幼児言葉に思えるらしく、常々注意して直したいと思っているようです。
成長期が遅いためか、未だ年齢相応の成長が見えません。
その為、学校の勉強には付いていけず、残念ながら成績はまったく芳しくありません。

しかし、決して頭が悪いわけではないようで、自分の趣味的分野に至っては、天才的暗記力を示します。
その趣味とは、黒魔術やオカルトなどで、星占いなどなら年頃の少女には可愛らしいものですが、さらに深い世界にまで踏み込んでしまっているようで、母親には嘆かれています。

しかしその知識量は豊富かつマニアックで、その分野の人間が聞いたなら、さぞや感嘆してくれるでしょう。
その趣味から、同じオカルト趣味を持つ当主金蔵との仲が良好に思われていますが、金蔵には嫌われているようで、両者が同じ分野の仲間として語り合うということはありません。
 
南條(なんじょう)

主治医


金蔵の主治医を務める老人で、右代宮家が六軒島に屋敷を構えた当時から親交のある数少ない友人でもあります。

新島に病院を持つ開業医でしたが、優秀な息子が充分な修行を終えて帰郷したため、病院を譲り、現在は金蔵の主治医を務める以外は隠居の生活を送っています。
また、金蔵のチェス仲間として古くから屋敷に出入りしており、右代宮の姓を持たず、かつ使用人でない唯一の人間とも言えます。

激しい気性の金蔵に対し、彼は非常に穏やかに無言で聞き役に徹することができる落ち着いた性格です。そんな関係が気に入られたのでしょう。
彼は金蔵と何度も喧嘩し、絶縁を突きつけられても、その度に金蔵側から謝り、交際は数十年も続けられてきました。彼も金蔵のそういう性分は理解しきっていて、彼がいくら怒鳴ろうと、大して気にしません。

現在の金蔵は猜疑心の塊で、腹心の使用人しか自分の書斎に入れさせませんが、その唯一の例外が彼です。
その為、親族たちは、金蔵の機嫌や、あるいは上申すべきことは彼を通すことも少なくなく、金蔵と息子夫婦の間に立つ緩衝材としての役割も期待されています。

唯一の友人として信頼する金蔵ですが、彼の入院治療の薦めには一向に耳を貸そうとはせず、彼を嘆かせ続けています。

金蔵の余命を3ヶ月と診断した彼は、遺産問題を巡る息子夫婦たちにことある毎に金蔵の健康状態を聞かれるので辟易しています。

 
源次(げんじ)

使用人


右代宮家に仕える使用人の頭です。
六軒島に屋敷が建てられた当初から仕える最古の使用人でもあります。

非常に寡黙で無口な彼は、主である金蔵に対する忠誠心も非常に高く、その当然の結果として、時に金蔵に、我が友と呼ばせるに至るほどの最大の信頼を受けています。

しかし源次はそれに甘んじることは決してなく、日々の勤めを淡々と着実に果たし続けています。
右代宮家では以前、使用人の派閥を巡ってトラブルがあったことがあり、金蔵が使用人たちに対し強い不快感を持ったことがあります。

その時、自分の直属の使用人として、家紋である片翼の鷲をその身にまとうことを許しました。
これにより彼は、右代宮家において、金蔵の代弁者である強い発言権を得、直轄の上司である金蔵以外には解雇ができないという特別な権利を与えられました。

彼のそれまでの忠臣ぶりを考えればそれは当然のことなのですが、不幸にもその結果、息子夫婦からは、金蔵の手先・スパイのような印象を持たれ、敬遠されるようになってしまいました。
金蔵の代弁者である彼は、金蔵が書斎に引き篭もった屋敷内では、金蔵の目も同然。
息子夫婦たちからそう思われるのも無理ないことでした。

息子夫婦は、金蔵が死去したら、金蔵のみに忠誠を誓った片翼の鷲の使用人たちを全て解雇しようと目論んでおり、それは彼の耳にも及んでいますが、彼はそのようなことはまったく気にも留めず、ただ淡々と日々の勤めをこなしています。
 
紗音(しゃのん)

使用人


右代宮家に仕える使用人です。
若い彼女ですが、幼い頃から勤め始めているため、若さに似合わず10年近い勤続年数があり、源次に続く豊富な経験を持っています。

ただ残念ながら、奥手で物事をはっきり言うのが苦手で、複数の仕事の優先順位を取り違えたり、ミスしたりすることのある彼女は、その長い勤続年数のわりに信頼を得ていません。

彼女は、金蔵が莫大な援助を行っている孤児院、福音の家の人間です。
右代宮家は、福音の家に対し、社会勉強の一環として使用人枠の開放を行っており、品行方正な院生に対し、使用人の受け入れを行っています。

使用人生活は辛いものですが、高給のため人気があり、数年ほど勤めて充分な資金を稼いでから辞める院生が多いようです。
しかし、その中でも彼女の10年という勤続年数は逸脱して長いものです。
これは彼女の責任感がなすものではなく、単に内気な彼女が、退職を切り出せず惰性で生活を続けていることにも一因があるでしょう。

緊張してしまうとミスの多い彼女ですが、普段は朗らかでやさしく、トキよりも先に保護すべき絶滅危惧種なほどの献身的女性です。
また、福音の家からやってくる若い使用人たちの姉役として、大勢の院生に姉と慕われてもいます。

金蔵は、自らが面接で採用し、自分だけに忠誠を尽くすことを確認した福音の家出身の使用人たちには特別な信頼を置いており、片翼の鷲の家紋をまとうことを許しています。

そのことは、気の毒にも家紋を許されぬ家人や使用人にやっかまれる原因ともなっています。
令嬢の朱志香とは歳が近いこともあり、交流があります。
 
嘉音(かのん)

使用人


右代宮家に仕える使用人です。
紗音同様、福音の家の出身で、金蔵に対する深い忠誠を誓い、片翼の鷲を身にまとうことが許されています。

勤めは3年ほどになり、使用人たちのローテーションの隙間を埋める形でのシフトを与えられています。
その寡黙な勤務態度は評価されていますが、いつも浮かべている淡白な、あるいは不機嫌そうな顔つきのせいで、損をしていることが少なくないようです。

男性としては線が細く、力仕事は苦手なようです。
それに対しコンプレックスがあるようで、力仕事の手伝いの申し出があると頑なに断って、自分ひとりで遂行したがる負けず嫌いなところがあるようです。

その寡黙な勤務態度は使用人頭である源次にも気に入られているようで、源次を通して金蔵にも若くして気に入られていると言われています。
その為、彼もまた息子夫婦たちには金蔵のスパイだと思われており、彼の日々の努力にもかかわらず冷遇されることがあります。

彼もまた福音の家から右代宮家に使用人としてやってきて、慣れない仕事に苦労し、それを紗音に教えてもらったり、庇ってもらったりしたことがあります。
そのことに強く恩義を感じているのか、紗音に対し強い尊敬の念を持ち、彼もまた彼女を姉と呼んで慕っています。

朱志香に歳の近い異性ということもあってか、母親である夏妃は、嘉音が朱志香に近付くことがないよう目を光らせています。
彼には朱志香に対する特別な感情はないのですが、夏妃の過剰な冷遇は時折いじめと呼べるものとなっています。
 
郷田(ごうだ)

使用人


右代宮家に仕える使用人です。
本来は料理人として雇用された為、彼が厨房に立つ日の食事は素晴らしく、誰もが賛辞を惜しみません。
その為、重要な客人を招く日や、年に一度の親族会議の日には必ずシフトが当てられ、その日に辣腕を振るう名誉が与えられています。

本人は元々、高級ホテルのレストランの名物シェフだったそうですが、店のトラブルから辞めざるを得なくなったところで右代宮家にスカウトを受け、使用人となりました。
その生活は彼にとっては斬新で、不特定多数の人間に料理を作ることと違い、極めて限られた一部の人々にだけ特別な料理を提供するという環境に満足しています。

かつてよりも高給で雇われ、大富豪一家に仕えることができたことに大層喜びましたが、まだまだ自分を認められたいと、彼は高い向上心を持っています。
その為、片翼の鷲を許された使用人たちに対し、階級的に劣っているように思い、彼らより自分が劣っていないことを示そうと、ホテル仕込の接客技を披露しては、格の違いを見せつけようと躍起になっています。

特に源次にはライバル心を燃やしているようで、特別な場所で接客の勉強をしたことがないらしい源次の接客の重箱の隅を突いています。

ホテル仕込の接客は完璧でその評価は非常に高いのですが、時に過剰で余計なお節介になることがあります。
また、絶やさない営業スマイルはたまに、何を考えているかわからないと言われてしまうこともあります。
また、彼は筋骨隆々な大男で、そんな彼が深々とお辞儀をするのは実に迫力があります。
 
熊沢(くまさわ)

使用人


右代宮家で家事を手伝うパートタイマーです。
六軒島に屋敷が建てられた当時から働いており、体調や家族の都合でやめたりを何度も繰り返しています。
その為、使用人の中での地位は高くありませんが、右代宮家の内情や屋敷や島の様々なことに精通した古老のひとりでもあります。

六軒島の人間の中でおそらく最高齢と思われますが、ゴシップや噂話が大好きでとにかくたくましくて元気な女性です。
彼女が老いを装うのは力仕事をサボりたい時だけで、要領の良さも含めて何とも逞しい、百歳を越えても元気そうな老女です。

また、八丈島の漁師の家に生まれ育ったため、大昔の六軒島の伝承などにも詳しかったりします。
海や島に関する怪談話も豊富で、親族の子たちが幼かった頃は、怖がらせて大いに楽しんでいたようです。
おしゃべりで隠し事のできない性格は、彼女の長く献身的な使用人生活の評価を、残念ながら曇らせてしまっています。

しかしそれは嫌われているという意味ではなく、円熟しユーモアも持つ彼女の存在は、今や屋敷の潤滑油としてなくてはならないものです。
そんな彼女は若い使用人たちの面倒見もよく、使用人頭の源次が父役なら、まさに母役と言えるでしょう。

特に、ミスの隠蔽や誤魔化しについては得意で、そういう粗相をした若い使用人に相談を受けては知恵を貸し、大いに尊敬されています。
もっとも、そういう点は雇用者側からは尊敬されるべきものか大いに怪しいですが。
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